ヒルズグレイスクリニック|横浜あざみ野 美容皮膚科

ダーマV|赤ら顔のレーザー(532nm・1064nm)赤みを作っている血管だけを、
選んで照射する。

ダーマVとは、赤ら顔の原因になる血管を狙う、532nmと1064nmの2波長のレーザー機器です。

ダーマVの要点

対象
赤ら顔・毛細血管拡張・浅いシミ
特徴
血管の深さと太さで、波長とパルスを選ぶ
体制
院長が診察から照射まで担当
担当医の実績を見る

ダーマV 全顔1回 82,500円(税込)

まず知りたいことダーマVを、30秒で。

どんな治療?

血液の赤い色素(ヘモグロビン)に吸収される光で、赤みを作っている血管だけを温めて処理するレーザーです。青く見える静脈や、浅いシミにも使います。

しくみを読む

痛み・ダウンタイムは?

輪ゴムで弾かれるような刺激。照射の直前に冷却剤で表面を冷やします。赤み・腫れは多くが数時間〜数日、紫斑(あざ)が出た場合は1〜2週間ほどで薄れます。

経過・リスクを見る

費用は?

全顔1回 82,500円(税込)。診察・診断料と麻酔代は別途です。

料金を見る

いつ変わる?何回?

照射のあと、赤み・腫れは多くが数時間〜数日で落ち着きます。1回で完結する治療とは考えておらず、赤みの主因と程度に合わせて、毎回の変化を見ながら続けるか間隔を空けるかを決めます。

経過・リスクを見る

ダーマVとは血管と色素を対象にする、2波長のレーザー。

ダーマVはCynosure Lutronic社のレーザー機器で、緑の光である532nm(KTP)と、より深くまで届く1064nm(Nd:YAG)を1台に備えています。米国では血管病変(酒さ、毛細血管拡張、血管腫、下肢の血管など)と良性の色素性病変、いぼなどを対象に510(k)クリアランスを取得しています。当院を含め国内での導入は2台です(2026年9月時点)。

ダーマVの2つの波長のイメージ図:緑の532nmは浅い細い血管に、1064nmは深い血管に届き、照射の直前に表面を冷やします
2つの波長の考え方を示したイメージ図です。光の色や到達の深さ、組織の見え方は概念的に表したもので、実際とは異なります。1064nmは目に見えない近赤外光で、2つの波長を同時に照射する様子を示すものではありません。
ダーマVの機器本体
ダーマV(Cynosure Lutronic社)。532nmと1064nmの2つの波長を備えたレーザー機器です。

532nm

浅く細い血管と、色素に

ヘモグロビンに吸収されやすい緑の光。頬に浮いた細い血管や、面に広がる赤み、浅いシミに用います。

1064nm

深く太い血管に

皮膚の深くまで届く近赤外の光。青く見える静脈や、太い血管、深い位置の血管に用います。

16mm

最大スポット径

2mmから16mmまでの照射径を、細い線と面の赤みで使い分けます(米国FDA提出資料)。

「赤ら顔」は症状の呼び名で、診断名ではありません。血管が主因の方、酒さの炎症が続いている方、バリアが弱って刺激に反応している方では、治療の入口が変わります。ダーマVは血管を標的にする治療で、炎症や乾燥そのものを治す機器ではありません。

対象となる赤み・色赤といっても、色も深さも違う。

頬に浮いた細い線。ニキビが治ったあとに残る赤。目の下の青み。いぼの中で増えた血管。ダーマVは、この幅を532nmと1064nmで担当を分けます。適するかどうかは、診察で赤みの背景を確かめてから判断します。

緑の光(532nm)が浅い細い赤い血管に届く皮膚断面のイラスト

532nm

赤み・細い血管

  • 赤ら顔・毛細血管拡張(線として見える血管、面の赤み)
  • 酒さに伴う赤み(炎症が落ち着いてから)
  • ニキビ痕の赤み(炎症後紅斑)
近赤外の光(1064nm)が深い太い青い血管に届く皮膚断面のイラスト

1064nm

青い血管・深い血管

  • 目の下の青み・こめかみの静脈
  • 脚の血管拡張、静脈湖
  • 手・腕など顔以外の血管
表皮に色素が集まった浅いシミの皮膚断面のイラスト

532nm・1064nm

色素・いぼ

  • 浅いシミ(日光性色素斑など)
  • ウイルス性いぼ(いぼの中の血管に反応させる)
  • シミの種類によっては、ピコシュアプロなど別のレーザーを選びます

米国FDAのクリアランスで列挙されている対象は、酒さ・毛細血管拡張・血管腫・下肢の血管などの血管病変、良性の色素性病変、いぼなどです。ニキビ痕の赤みは、炎症のあとに拡張した血管による赤みとして、診察で対象になるかを判断します。

症例

赤ら顔の症例

赤ら顔のページに掲載している症例です。いずれもダーマV以外の治療(ピコシュアプロ、ポテンツァ、ソフウェーブ、クロストーク®など)による症例で、治療内容は各症例の「治療の詳細を見る」に記載しています。ダーマVによる症例は、治療内容・回数・費用を確認のうえ掲載します。症例写真は一例で、同じ結果を保証するものではありません。効果や経過には個人差があります。

左右にスクロールすると、4つの症例をご覧いただけます。

血管だけを選べる理由肌に光を当てて、受け取るのは血液の赤い色素。

血管レーザーは「選択的光熱融解」という原理で成り立っています。標的がよく吸収する波長を選び、標的が熱を保っていられる時間に合わせて照射すると、熱が周囲へ逃げる前に標的だけが処理されます。ヘモグロビンは緑の光をよく吸います。ダーマVの532nmはその緑で、赤い血管の内側で熱に変わります。

深さと太さで波長を選ぶ立体模式図:532nmの緑の光は浅く細い血管に、1064nmの近赤外の光は深く太い血管に届きます。表面は照射の直前に冷やされます
深さと太さで波長を選ぶ立体模式図:532nmの緑の光は浅く細い血管に、1064nmの近赤外の光は深く太い血管に届きます。表面は照射の直前に冷やされます
血管の深さと太さで波長を選ぶ考え方を示した模式図です。光の色や広がり、血管の太さ・深さ、組織の見え方は概念的に表したもので、実際とは異なります。1064nmは目に見えない近赤外光です。同じ部位への同時照射や、実測の到達深度を示すものではありません。

照射の直前に、表面を冷やす

ダーマVは、レーザーの直前に冷却剤を噴射して皮膚の表面を冷やします。表皮のメラニンも緑の光を吸うため、表面を守りながら熱を血管の中に閉じ込めるのが目的です。赤い肌を一様に焼くのではなく、赤みを作っている線だけを選ぶ。それが血管レーザーの仕事です。

深さと太さで、波長を選ぶ

532nmは吸収が強いぶん深くまで届きにくく、浅く細い血管に向きます。1064nmはヘモグロビンへの吸収が弱い一方で深くまで届くため、太い血管や深い位置の血管、青く見える静脈に用います。血管の深さと太さ、肌の状態を見て、どちらの光をどれだけの時間当てるかを決めます。

院長 奥謙太郎

院長の視点

赤みを診るとき、私は機器の名前から始めません。血管が主因なのか、炎症が続いているのか、刺激を受けやすい肌になっているのか。まず、それを診ます。赤みは消す対象である前に、読む対象です。治療の強さより、順番のほうが結果を決めることがあります。

波長ごとの特徴を、表で見る(532・595・1064・755nm)
レーザーの波長と主な標的(一般的な特徴)
532nm595nm1064nm755nm
主に吸収するものヘモグロビン・メラニンヘモグロビンヘモグロビン(弱い)・メラニンメラニン
届く深さの目安浅い浅い〜中間深い中間
皮膚治療での主な狙い細い血管・面の赤み・浅いシミ血管腫・毛細血管拡張深く太い血管・青い静脈シミ・色素(ピコシュアプロなど)
ダーマVでの搭載ありなしありなし

表は波長ごとの一般的な特徴を示したもので、機器や治療の優劣、治療効果を示すものではありません。

パルスを分ける仕組み

1発のパルスを、細かい副パルスの連なりに分ける。

ダーマVの特徴は、パルスの構造を選べることです。ひと続きの長いパルスのほか、1発分のエネルギーをミリ秒またはマイクロ秒単位の副パルスに分け、あいだに熱を逃がす時間をはさんで照射できます。太い線状の血管には長く、面に広がった紅斑には短く。同じ治療のなかで、標的ごとに条件を書き分けます。

1回の照射の流れ(4つの手順)を見る
  1. 01

    冷却剤を噴射する

    照射の直前に冷却剤を噴射し、表皮の表面を冷やします。表面を守りながら、熱を血管の中に閉じ込めるためです。

  2. 02

    波長を選ぶ

    浅く細い血管には532nm、深く太い血管や青い静脈には1064nm。診察で見た血管の深さと太さで決めます。

  3. 03

    パルスの長さと構造を決める

    線状の血管には長いパルスでなぞり、面の赤みには短い副パルスの連なりで当てるなど、標的ごとに設定します。

  4. 04

    重なりをそろえて面を照射する

    広い範囲は、照射の重なりを一定に保つ機能を使い、打ち漏れと重ね打ちを抑えながら照射します。

パルスの構造の立体模式図:ひと続きの長いパルスは太い線状の血管に、短い副パルスの連なりは面に広がる細い血管に用います
パルスの構造の立体模式図:ひと続きの長いパルスは太い線状の血管に、短い副パルスの連なりは面に広がる細い血管に用います
パルスの構造と対象となる血管を示した模式図です。横方向は時間の経過を表し、実際の波形や時間の比率、副パルスの数、組織の見え方とは異なります。上下は設定の使い分けで、治療の前後や優劣を示すものではありません。どちらを使うかは、血管の太さと広がりを診察で見て決めます。
パルスの使い分けを、文章で読む

長いパルスは、太い血管に

太い血管は熱を長く保てます。長いパルスでゆっくり温めると、血管の壁全体に熱が回り、周りの皮膚に広がる熱は少なくてすみます。線として見える血管は、この設定でなぞります。

短い副パルスは、面の赤みに

細い血管が面に広がった赤みでは、細い血管がすぐ熱を失うため、短い副パルスを連ね、あいだに熱を逃がす時間を作ります。これにより、周囲への熱の広がりを抑えながら、面を均一に照射できます。

院長 奥謙太郎

院長の視点

線のように見える血管と、面に広がる赤みでは、当て方を変えます。ダーマVは、その使い分けが1台でできる機器です。長いパルスや細かく分けたパルスで血管をゆっくり温めるのは、紫斑(内出血のようなあざ)を出にくくするためでもあります。ただし、肌の状態や設定によっては紫斑が出ることもあるため、起こりうる経過として診察で事前にお伝えしています。

ほかの血管レーザーとの違い波長、パルス、冷却。設計の考え方が違う。

赤みや血管を対象にする機器には、595nmの色素レーザー(PDL)、IPL(光治療器)、ほかの532nm・1064nmレーザーなどがあります。どれもヘモグロビンに光を吸わせて血管を処理する点は同じで、波長、パルスの作り方、冷却の方法が異なります。

光の波長の位置を示した模式図:532nmと1064nm(ダーマV)、595nm(色素レーザー)、IPLの広い波長帯IPL5325951064400 nm750 nm1100 nm
532nm|ダーマV595nm|色素レーザー1064nm|ダーマVIPL|広い波長帯を含む光(レーザーではない)
光の波長の位置を示した模式図です。帯の色は可視光の目安で、1064nmは目に見えない近赤外の光です。機器の優劣や治療効果を示すものではありません。
院長 奥謙太郎

院長の視点

どれが一番かではなく、目の前の血管をどう処理するかで機器を選びます。当院でダーマVを使っているのは、太い線と面の赤み、浅い血管と深い血管を、1回の治療のなかで設定を変えながら照射できるためです。別の機器での治療を希望される方には、ほかの選択肢も含めてご説明します。

方式の違いを、表で見る(ダーマV・595nm色素レーザー・IPL)
血管を対象にする機器の方式の違い(公開資料に基づく)
ダーマV595nm色素レーザーIPL(光治療器)
光の種類532nm・1064nmのレーザー(単一波長)595nmのレーザー(単一波長)広い波長帯を含む光(レーザーではない)
パルス長いパルスと、副パルスの連なりを選択機種により、短いパルスから長いパルスまで複数の短い光を分けて照射
表皮の冷却冷却剤の噴射機種により冷却剤の噴射など接触冷却が多い
深い血管への対応1064nmを選択595nmのみ波長帯の設定による

表は各機器の公開資料に基づく方式の一般的な違いを示したもので、機器の優劣や治療効果を示すものではありません。

院長 奥謙太郎

院長 奥謙太郎|皮膚科医

レーザー治療を専門とする医師が、診察から照射まで担当します。

当院では、診察で赤みの背景と肌の状態を確認した院長が、そのままダーマVの照射まで行います。血管の深さと太さを読んだ本人が波長とパルスを設定することが、同じ医師が担当する意味だと考えています。

Cynosure Lutronicのアジア太平洋サミットで講演する院長 奥謙太郎
Cynosure Lutronic アジア太平洋サミットでの講演
レーザー関連の講演は100回超
ピコ秒レーザーをはじめとするレーザー治療について、国内外の学会・メーカー主催の講演会で100回を超える講演を行っています。Cynosure社のAdvisory Board Member(日本から唯一)を務めています。
国内外の医師への照射法の指導
国際的な医師教育プログラムGMIを主宰し、国内外の医師にレーザーの照射法を指導しています。2024年のピコシュアプロ中国本土ローンチでは基調講演と実技トレーニングを担当しました。
赤みを「読む」診察
血管、感覚神経、炎症・免疫、皮膚バリアのどれが主かを診察で見分け、レーザーを先に当てない判断も含めて治療の順番を組み立てます。
教科書・書籍への執筆を見る(4点)

教科書・書籍への執筆

レーザー治療の知見を、医師向けの教科書にも。

  • 『美容皮膚科ガイドブック 第3版』(中外医学社, 2023)「ピコ秒レーザー」
  • 『最新美容皮膚科学大系 第4巻 しわ・たるみ』「ピコ秒アレキサンドライトレーザーによるしわ治療」
  • 『Aesthetic Dermatology(日本美容皮膚科学会雑誌)』「ピコ秒アレキサンドライトレーザーを用いた良性色素性病変治療」
  • 『美容皮膚医学BEAUTY』No.47「ピコ秒アレキサンドライトレーザーとマイクロニードルRF機器の複合治療」

このほか『ステップアップ皮膚レーザー』『あたらしい美容皮膚科学』、Monthly Book Dermaなど、レーザー・機器治療に関する書籍や医学雑誌に執筆しています。

料金料金のご案内

自由診療・税込表示です。必要な内容とご予算をすり合わせ、治療前にお見積もりをご案内します。

ダーマVの機器本体

532nm・1064nmレーザー

ダーマV(単独照射)

赤み・血管、または色素を対象にした照射です。院長が照射します。

全顔
82,500円1回・税込
別途
診察・診断料・麻酔代
ヒルズフェイシャル®プレミアムで組み合わせる医療機器6台を、横一列に並べた画像

テーラーメイド複合照射

ヒルズフェイシャル®プレミアム HFP|赤み・酒さ

ダーマV・ポテンツァ・ソフウェーブ・ピコシュアプロなどから

院長 奥謙太郎が、診察所見に基づいて必要な機器を選び、組み合わせて照射します。機器の種類・数による追加料金はありません。

頬
170,000円1回・税込
全顔
280,000円1回・税込
赤み・酒さの頬の範囲図。目尻と耳の上端を結ぶ線から下あごの縁までを、鼻を除いて塗っています
赤み・酒さ|頬頬の範囲:目尻と耳の上端を結ぶ線から、下あごの縁まで。鼻は含みません。
料金に含む
必要な前処置・施術に使用する機器の消耗品代
別途
診察料・麻酔代。先に行うクロストーク®は別料金です。
特典
施術当日のデルマシオは半額です。

適応、期待できる変化とリスクを診察で説明します。

診察・診断料

施術費用とは別に発生します。初めてのご来院 11,000円/前回のご来院から24か月以内 1,100円/25か月以上 11,000円(税込)。同日の診察は医師1名でも2名でも同額です。

麻酔代(税込)

ご希望や治療内容に応じて行う場合の料金で、施術費用とは別にかかります。全治療で共通です(料金に「麻酔代込み」とある施術を除く)。塗る麻酔の1部位は、20cm×20cmです。

  • 塗る麻酔(1部位)30分まで5,500円
  • 塗る麻酔(1部位)45分まで8,250円
  • 塗る麻酔(1部位)60分まで11,000円
  • ブロック麻酔(1部位)5,500円
  • エレクトロポレーションによる麻酔(1部位)11,000円
  • エレクトロポレーションによる麻酔(全顔)27,500円

必要な回数と間隔は、赤みの主因と程度によって異なります。酒さを対象にした海外の研究では、6〜8週間隔で1〜3回、または月1回で3回といった条件で経過が評価されています。1回で完結する治療とは考えていません。

料金確認:2026年10月1日(ヒルズフェイシャル®プレミアムの料金改定)。

ご予算も、診察でお聞かせください。外用薬・内服薬やほかの機器との組み合わせも含めて、一緒に考えます。

費用も含めて相談を予約する

経過・リスク治療後の変化も、知ってから。

ダーマVの照射後には、赤みや腫れ、熱感が出ます。設定や肌の状態によっては、紫斑(内出血のようなあざ)やかさぶたが出ることがあります。大切な予定がある方は、治療日を決める前にご相談ください。

当日〜数日

赤み・腫れ・熱感

照射部が赤くなり、むくんだように腫れたり、ほてったりします。多くは数時間から数日で落ち着きます。冷やして、こすらないでください。

出た場合、1〜2週間ほど

紫斑・かさぶた

照射した血管から血液がにじみ、内出血のようなあざ(紫斑)が出ることがあります。1〜2週間ほどで薄れていきます。色素やいぼの照射では、薄いかさぶたができることがあります。

数週間〜数か月

色の変化

照射部が一時的に濃くなったり(色素沈着)、まれに白く抜けたり(色素脱失)することがあります。日焼けを避け、気になる変化があれば次回を待たずにご連絡ください。

経過と回復までの時間には個人差があります。上記は血管・色素レーザーの一般的な経過に基づく目安です。

光の差し込む窓辺に、白い花の枝を生けた花瓶が置かれた画像
治療後は、冷やす・こすらない・日焼けを避ける。ご自宅での過ごし方も、診察でご案内します。
院長 奥謙太郎

院長の視点

診察室の外での過ごし方も、治療の一部だと考えています。赤みのある肌が苦手なのは、摩擦と、熱と、しみる成分です。洗顔は泡で、タオルは押さえるだけ。長い入浴やサウナ、直射日光、急な温度差は避け、熱くなったら冷やしてください。赤みが強い時期は、高濃度のビタミンCやレチノール、ピーリングを足さず、保湿だけに戻すようお伝えしています。

痛み・麻酔・照射時間について

照射時には、輪ゴムで弾かれるような刺激や熱さを感じます。照射の直前に冷却剤が噴射されるため刺激は和らぎますが、範囲や設定によっては塗る麻酔を使うことがあります。強い刺激は我慢せずお知らせください。

照射時間は範囲によって異なります。頬の血管のみなら10分前後、顔全体では30分前後を見込んでください。

副作用・治療前に確認すること

主な副作用・リスク:照射部の赤み、腫れ、熱感、紫斑(内出血のようなあざ)、かさぶた、水疱、色素沈着、色素脱失、まれに瘢痕・熱傷など。多くは一過性ですが、症状や経過には個人差があります。

治療を受けられない、または時期を調整する場合があります:日焼け直後の方、光に過敏になる薬を使用している方、照射部位に傷や感染・強い炎症がある方、照射部位にタトゥーがある方など。妊娠中・授乳中の方、使用中の塗り薬・内服薬がある方、過去に色素沈着やケロイドを起こしたことがある方は、診察時に必ずお申し出ください。

FLOW|診療の流れまずは診察。治療は、納得してから。

機器名で治療を決めて来院する必要はありません。診察で赤みの背景を確かめ、ダーマVが合うかどうか、先にすべき治療があるかから一緒に考えます。

まずは、診察

ご予約から、診察と治療計画のご説明まで。この日に治療を決める必要はありません。

  1. クリニックの受付で予約を案内する様子
    01

    ご予約・ご来院

    WEB・LINE・電話でご予約ください。気になる症状と、これまでの治療歴をお知らせいただくとスムーズです。

  2. 肌画像を撮影している様子
    02

    洗顔・肌画像撮影

    洗顔後、肌画像を撮影します。見えているシミだけでなく、色むらや赤みなども診察の参考にします。

  3. 院長 奥謙太郎による診察
    03

    診察・治療計画

    院長が診察と画像から状態を確認。選択肢、回数の見込み、費用とリスクをご説明し、ご希望をうかがいます。

ここからは、治療を受ける場合

内容と費用にご納得いただいてから。施術は後日でもご相談いただけます。

  1. ダーマVで照射する院長 奥謙太郎
    04

    院長が照射

    洗顔のあと、診察で決めた波長とパルスの設定で照射します。線として見える血管はなぞるように、面の赤みは重なりをそろえて照射し、肌の反応を見ながら進めます。

  2. 施術後のパウダールームでの様子
    05

    ご帰宅後・経過確認

    紫外線や摩擦を避け、保湿を続けます。メイクの再開時期や次の診察は、照射内容と肌の反応に合わせてご案内します。

未承認医療機器に関する表示ダーマVの承認状況と入手経路

機器名・製造元
DermaV Laser System(ダーマV)/Cynosure Lutronic社
承認状況
本治療に使用するダーマVは、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
入手経路
製造元からの依頼にもとづき、当院で評価を目的として使用しています。
国内の承認医療機器の有無
同じ532nm・1064nmの長パルスレーザーとして国内承認を受けた機器は確認できていません。皮膚の血管病変を対象に国内承認を受けているレーザーには、595nmの色素レーザー(一般的名称:色素レーザ、承認番号 22800BZX00358000、使用目的:皮膚良性血管病変〈単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症〉の治療)があります。当院で使用しているダーマVは、この承認品ではありません。
諸外国における安全性等
米国FDAより、血管病変(血管腫、毛細血管拡張、酒さ、静脈湖、下肢の血管など)、良性の色素性病変、いぼ等の凝固・止血を適応として510(k)クリアランスを取得しています(K203788:2021年3月)。海外の臨床研究では、照射後の赤み・腫れが報告され、重篤な有害事象は報告されていません。紫斑、かさぶた、色素変化、まれに瘢痕・熱傷が血管・色素レーザー一般のリスクとして知られています。
診療区分
自由診療(健康保険適用外)

このページのメニューで用いる機器のうち、ポテンツァプライムは、国内未承認医療機器です。承認状況・リスクは、ポテンツァプライムのページに記載しています。

米国FDA:DermaV Laser System 510(k) K203788 ↗PMDA:595nm色素レーザーの添付文書(承認番号 22800BZX00358000)↗

よくある質問ダーマVのよくある質問

ダーマVは、どんな赤みに向いていますか?

線として見える細い血管、面に広がる赤み、ニキビ痕の赤み、青く見える静脈など、血管が主因の赤みに用います。酒さの炎症や皮膚炎、乾燥や刺激感が重なっている場合は、外用薬・内服薬や日常のケアを先に、または組み合わせます。何が主因かを診察で確かめてから決めます。

酒さでも受けられますか?

酒さに伴う赤みは対象になります。ただし丘疹や膿疱があり、ヒリつきが強い時期にレーザーを当てると、赤みが一時的に強くなることがあります。まず炎症の評価と治療を行い、落ち着いてから照射を検討します。酒さは再燃を繰り返す疾患で、レーザーが再発を抑えることを約束するものではありません。

595nmの色素レーザーと、何が違いますか?

どちらもヘモグロビンに光を吸わせて血管を処理する機器です。色素レーザーは595nmの1波長で、ダーマVは532nmと1064nmの2波長を持ち、1発のパルスを副パルスの連なりに分ける設計です。優劣ではなく、設計の違いです。

IPL(光治療)と、何が違いますか?

IPLはレーザーではなく、広い波長帯を含む光を照射する機器です。ダーマVは532nmまたは1064nmの単一波長のレーザーで、血管の深さと太さに合わせて波長とパルスを選びます。どちらが合うかは、赤みの種類と肌の状態で変わります。

シミにも使えますか?

532nmと1064nmは、血管だけでなくメラニンにも吸収されるため、浅いシミにも用います。ただしシミの種類や深さによっては、ピコシュアプロなど別のレーザーが適しています。院長がシミの種類を見極めて、機器と波長を選びます。

痛みはありますか?麻酔は使えますか?

輪ゴムで弾かれるような刺激と熱さを感じます。照射の直前に冷却剤が噴射されるため刺激は和らぎますが、範囲や設定によっては塗る麻酔を使います。診察でご説明します。

ダウンタイムはどのくらいですか?紫斑は出ますか?

赤み・腫れ・熱感は多くが数時間から数日で落ち着きます。設定や肌の状態によっては紫斑(内出血のようなあざ)が出ることがあり、その場合は1〜2週間ほどで薄れていきます。色素やいぼの照射では薄いかさぶたができることがあります。程度には個人差があります。

何回くらい必要ですか?

赤みの主因と程度によって変わります。酒さを対象にした海外の研究では、6〜8週間隔で1〜3回、または月1回で3回といった条件で経過が評価されています。1回で完結する治療とは考えていません。毎回の変化を見て、続けるか、間隔を空けるか、別の方法に切り替えるかを判断します。

誰が照射しますか?

レーザー・エネルギーデバイス治療を専門とし、国内外の医師に照射法を指導している院長 奥謙太郎が、診察から照射まで担当します。

費用はいくらですか?

ダーマVは全顔1回82,500円(税込)です。ダーマV・ポテンツァ・ソフウェーブ・ピコシュアプロなどから医師が必要な機器を選ぶ赤みの治療、ヒルズフェイシャル®プレミアム HFP|赤み・酒さは、頬1回170,000円・全顔1回280,000円(税込)で、先に行うクロストーク®は別料金です。診察・診断料は初めてご来院の方11,000円、前回のご来院から24か月以内の方1,100円、25か月以上の方11,000円(税込)で、施術費用とは別に発生します。

このページで参照した研究報告
  • Anderson RR, Parrish JA. Science. 1983;220(4596):524-527.

    標的がよく吸収する波長を、標的が熱を保てる時間に合わせて照射すると、周囲を傷めずに標的だけを処理できるという「選択的光熱融解」を示した原著です。血管レーザーの基礎になっています。

    論文を見る ↗
  • Bernstein EF. Lasers Surg Med. 2023;55(8):734-740.

    酒さ21名を対象に、ダーマVの532nmで月1回・最大3回の治療を行った研究です。線状の血管を40msのパルスでなぞったあと、5msのパルスで面を照射する方法が用いられ、副作用は短期間の赤みと腫れに限られたと報告されています。

    論文を見る ↗
  • Wang JV, Bajaj S, Himeles JR, Geronemus RG. Dermatol Surg. 2024;50(3):277-281.

    毛細血管拡張、酒さ、単純性血管腫、クモ状血管腫の13名をダーマVで治療し、光干渉断層計(OCT)で浅い血管の密度と径の変化を調べた研究です。重篤な有害事象は報告されていません。

    論文を見る ↗
  • Nguyen L, Dierckxsens C, Kerscher M, et al. J Cosmet Dermatol. 2024;23(7):2443-2449.

    酒さ45名を、副パルス構造をもつ大口径の532nm KTPレーザーと595nm色素レーザーに割り付け、6〜8週間隔で1〜3回治療した前向き比較研究です。評価者を盲検化して紅斑の変化、治療中の痛み、紫斑の有無を記録しています。

    論文を見る ↗

研究報告は、研究の方法と対象を紹介するものです。同じ結果を保証するものではありません。酒さは再燃を繰り返す疾患で、これらの結果がすべての赤みに当てはまるわけではありません。

このページの情報源

米国FDA:510(k) K203788(DermaV Laser System)
Cynosure:DermaV 製品情報(可変連続パルス・冷却)
Wang JV, et al. Dermatol Surg. 2023(血管・色素病変の前向き研究)
PMDA:595nm色素レーザーの添付文書
院長の講演・執筆実績

波長・パルス幅・照射径などの仕様は、米国FDAへの510(k)提出資料に基づきます。パルス構造と冷却方式の説明は、メーカーの製品情報と上記の研究報告に基づきます。

情報確認日:2026年9月15日。

赤みの背景から、一緒に見ていきます。

ダーマVが合うかどうか、先にすべき治療があるかは、赤みの背景と肌の状態で変わります。診察で、血管・炎症・乾燥や刺激感まで確認し、治療の選択肢・費用・通院の見通しをご説明します。お話を聞いてから、ご検討ください。

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