ニュービアとジュビダームビスタ®の違いは?
ニュービアとジュビダームビスタ®は、ヒアルロン酸の鎖をつなぐ架橋剤が違います。ジュビダームビスタ®はBDDEという小さな分子で、ニュービアのIntense・StimulateはPEGという長く水になじむ分子でつないでいます。ゲルの性質(かたさ・水を含む力・分解のされ方)は、架橋剤の種類と量、ヒアルロン酸の濃度などで決まります。
架橋剤の違いを読むニュービア(Neauvia)とは、PEGという架橋剤でつないだヒアルロン酸ゲルを中心とする、注入用ヒアルロン酸製剤のシリーズです。
ニュービアの要点

短く答え、詳しい説明へつなぎます。
ニュービアとジュビダームビスタ®は、ヒアルロン酸の鎖をつなぐ架橋剤が違います。ジュビダームビスタ®はBDDEという小さな分子で、ニュービアのIntense・StimulateはPEGという長く水になじむ分子でつないでいます。ゲルの性質(かたさ・水を含む力・分解のされ方)は、架橋剤の種類と量、ヒアルロン酸の濃度などで決まります。
架橋剤の違いを読むニュービアとジュビダームビスタ®のどちらがよいかを、ヒトで直接比べて確かめた査読論文は、2026年10月時点で見つかっていません。当院は製品名ではなく、部位・層・目的で製剤を選びます。
ジュビダームビスタ®との使い分けを読むニュービアを含むヒアルロン酸注入では、注入後に赤み・腫れ・内出血が出ることがあり、内出血は1〜2週間ほどで目立たなくなることが多いです。しこりや、まれな血管閉塞のリスクは、架橋剤の種類にかかわらずヒアルロン酸注入に共通します。
ダウンタイムとリスクへニュービアの持続は、製剤・部位・量・体質で異なります。製品仕様では、Intense・Stimulateの分解時間の目安は平均6か月です。当院としての目安は、診察でお伝えします。
製剤ごとの仕様を見るニュービアは、製剤ごとに注入する層が製品仕様で示されています。Intenseは皮下〜骨膜上(頬・あごなどの支え)、Stimulateは真皮下〜骨膜上です。どの部位に何を使うかは、診察で顔全体を見て決めます。
製品の一覧を見るニュービアは、製剤にかかわらず1本88,000円(税込)です。診察・診断料と、麻酔代・針代・カニューレ代が別にかかります。使う量は診察で決め、総額を治療前にお伝えします。
料金へ効果の現れ方・持続・副作用の出方には個人差があります。
このページは、製造元の公開資料、規制当局の公開データベース、査読論文をもとに、ヒルズグレイスクリニックが作成しています。
参考文献と情報源を見る架橋剤とは、ヒアルロン酸の鎖どうしをつないで網目にする分子のことです。ジュビダームビスタ®など多くの製剤はBDDEを、ニュービアのIntense・StimulateはPEG(PEGDE)を架橋剤に使っています。ヒアルロン酸はそのままでは水に溶けて数日で分解されるため、注入用の製剤は鎖どうしをつないで、形を保ち、分解されにくいゲルにしてあります。
1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル。両端に反応する部分(エポキシ基)をもつ小さな分子で、ヒアルロン酸の鎖を近い距離でつなぎます。多くのヒアルロン酸製剤がこの架橋剤を使い、長い臨床使用の経験があります。
製剤中に残る未反応のBDDEは、精製によって微量まで減らされます。2013年の総説には、アラガン社の製剤では百万分の2(2 ppm)未満と記載されており、分解物の安全性も検討されています。
De Boulle ら 2013(Dermatol Surg)ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル。反応する部分は同じエポキシ基ですが、そのあいだに長く水になじむPEGの鎖があります。PEGは医薬品の成分として広く使われる分子で、ニュービアではこれを架橋剤に用い、グリシンとL-プロリンを加えています。
PEG架橋ヒアルロン酸については、細胞や組織を用いた基礎研究、60名・6か月の前向き観察研究、24週の市販後研究などが公表されています。BDDE架橋とPEG架橋のフィラーを細胞と動物で比べた研究(Kim ら 2025)はありますが、ヒトでの優劣を示すものではありません。
Zerbinati ら 2025(Cosmetics) Zerbinati ら 2023(J Funct Biomater) Kim ら 2025(Int J Biol Macromol)PEGは点滴薬やワクチンなど多くの医薬品に使われる分子で、体内での挙動がよく研究されています。一方で、PEGに対する抗体を持つ人が一定の割合でいることも、医薬品の分野で報告されています。これはフィラーを対象にした研究ではなく、ニュービアでの意味づけはまだ分かっていません。「アレルギーが起きにくい」と断定するのではなく、分かっていることと分かっていないことを分けてお伝えします。
Kozma ら 2020(Adv Drug Deliv Rev)| 項目 | BDDE架橋(ジュビダームビスタ®) | PEG架橋(ニュービア) |
|---|---|---|
| 架橋剤の分子 | 1,4-ブタンジオールジグリシジルエーテル(短い分子) | ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(長く、水になじむ鎖) |
| 公表されている研究 | 多数の臨床試験と長期の使用経験 | 基礎研究、観察研究、専門家コンセンサス |
| ヒトで2つを直接比べた研究 | 見つかっていません(2026年10月)。細胞・動物での比較研究はあります | 見つかっていません(2026年10月)。細胞・動物での比較研究はあります |
| 分解酵素(ヒアルロニダーゼ) | 分解できる | 分解できる(分解酵素による分解を試験管内で調べた研究あり) |
当院で採用しているニュービアの製剤は、Intense と Stimulate です。

顔は、皮膚・皮下脂肪・筋肉・骨が層になっています。下の「注入する層」は、この重なりのどこに注入する製剤かを示しています。どの層に何を注入するかは、診察で顔全体を見て決めます。
線維芽細胞は、真皮の深さごとに性質が違います。浅い層・深い層・脂肪との境目で異なる集団があり、加齢で変わり方も違うことが分かってきました。注入する層を選ぶ根拠になります。
線維芽細胞の研究は、スキンバイブのページで紹介しています1本の容量は、Intense・Stimulate とも1 mLです。製造元の製品ページには、麻酔成分(リドカイン)の記載がありません。当院で使う製剤に含まれるかどうかは確認中です。持続には個人差があり、当院としての目安は診察でお伝えします。唇・鼻・目のまわりなど、血管の多い部位への使用は診察でご相談ください。
当院の注入治療の中心はジュビダームビスタ®シリーズで、原則としてこのシリーズをご案内します。ニュービアは、製剤の性質がその方の部位・層・目的に合うと副院長が判断した場合の選択肢です。どちらを使う場合も、注入する場所と量の考え方は同じです。
ヒアルロン酸注入のページ(部位別ガイド・製剤の違い・症例)自由診療・税込表示です。ニュービアは、製剤にかかわらず1本88,000円です。
施術費用とは別に発生します。初めてのご来院 11,000円/前回のご来院から24か月以内 1,100円/25か月以上 11,000円(税込)。同日の診察は医師1名でも2名でも同額です。
ご希望や治療内容に応じて行う場合の料金で、施術費用とは別にかかります。全治療で共通です(料金に「麻酔代込み」とある施術を除く)。塗る麻酔の1部位は、20cm×20cmです。
ご予算や、予定のある日もお聞かせください。上限が決まっていれば、その範囲で何を優先するかを一緒に決められます。
費用も含めて相談を予約するニュービアの注入は、洗顔・撮影、診察と治療計画、麻酔、注入、帰宅後のケアの順に進みます。流れはジュビダームビスタ®の注入と同じです。まず見立てを共有し、治療を受けるかどうかはご説明のあとに決めていただきます。
01洗顔後、正面と左右45度を撮影し、表情の動きも確認します。
02骨格・皮下組織・筋肉・皮膚・左右差を確認し、注入する場所、製剤(ジュビダームビスタ®かニュービアか)、量、総額、リスクをご説明します。
03表面麻酔は約15分が目安。冷却・振動も併用します。
04部位に応じて細い針と先の丸いカニューレを使い分け、途中で鏡をお見せしながら左右を確かめます。
0524時間は飲酒や激しい運動を控え、1週間ほどは注入部位への強い圧迫を避けます。状態に合わせて次回の診察をご案内します。
ニュービアの注入後に起こりうることを、ヒアルロン酸注入に共通するものと、ニュービアで特にお伝えしたいことに分けてまとめました。
治療効果、持続期間、副作用の出方には個人差があります。治療を受けられるかどうかは、診察で既往歴や服用中のお薬を伺ったうえで判断します。
ニュービアは、国内未承認の製剤です。医療広告ガイドラインにもとづき、次の事項を表示します。
製造元:EU MDR認証の発表(2023年) / 製造元:Intense 製品ページ(クラスIIIの記載) / オーストラリアTGA ARTG 459498 / 製造元:PEG-HA技術ページ
確認日:PMDAの品目一覧・製造元の製品ページ 2026年10月5日/オーストラリアTGA 2026年9月22日/米国FDA 2026年10月5日。
ニュービア(Neauvia)とは、PEGという架橋剤でつないだヒアルロン酸ゲルを中心とする、注入用ヒアルロン酸製剤のシリーズです。当院で採用しているIntenseとStimulateは、PEGで架橋したヒアルロン酸のゲルです。製造元はMATEX LAB S.p.A.(イタリア・ブリンディシ)で、同じグループのMatex Lab SAはスイス・ジュネーブにあります。
ニュービアとジュビダームビスタ®は、どちらもヒアルロン酸の製剤で、鎖どうしをつなぐ架橋剤が違います。ジュビダームビスタ®はBDDE、ニュービアのIntense・StimulateはPEG(ポリエチレングリコール)を使っています。ゲルのかたさや水を含む力は、架橋剤の種類と量、ヒアルロン酸の濃度などで決まります。ヒトで2つを直接比べた査読論文は、2026年10月時点で見つかっていません。
PEG架橋とは、ヒアルロン酸の鎖を、PEGDE(ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル)という架橋剤でつないでゲルにする方法です。PEGDEは、ジュビダームビスタ®などに使われるBDDEと同じ反応部分(エポキシ基)をもち、そのあいだに長く水になじむPEGの鎖があります。ニュービアでは、IntenseとStimulateがPEG架橋です。
ニュービアとジュビダームビスタ®のどちらがよいかを、ヒトで直接比べて確かめた査読論文は、2026年10月時点で見つかっていません。細胞や動物で2つの架橋剤を比べた研究はありますが、ヒトでの優劣を示すものではありません。当院は製品名ではなく、部位・層・目的で製剤を選びます。
ニュービアのIntense(インテンス)とStimulate(スティミュレート)は、ヒアルロン酸の濃度、加えられている成分、注入する層が違います。製品仕様では、Intenseは28 mg/mLのPEG架橋ヒアルロン酸(皮下〜骨膜上)、Stimulateは26 mg/mLのPEG架橋ヒアルロン酸にカルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)を加えたもの(真皮下〜骨膜上)です。どちらもグリシンとL-プロリン(アミノ酸)を含みます。当院で採用しているのは、Intense と Stimulate です。仕様の違いは性質の違いで、優劣を示すものではありません。
ニュービアを使う部位は、製品仕様では顔で、製剤ごとに注入する層が示されています。Intenseは皮下〜骨膜上、Stimulateは真皮下〜骨膜上です。唇・鼻・目のまわりなど血管の多い部位は、製剤にかかわらず慎重に判断します。どこに何を使うかは、診察で顔全体を見て決めます。
ニュービアの持続は、製剤・部位・量・体質で異なります。製品仕様では、Intense・Stimulateの分解時間の目安は平均6か月です。公表されている前向きの臨床研究の追跡期間は、約6か月までです。「12〜18か月」という案内を見かけることもありますが、当院ではその根拠となる資料を確認できていません。当院としての目安は、ご自身の経過を見ながら診察でお伝えします。
ニュービアを含むヒアルロン酸注入では、注入後に赤み・腫れ・痛み・内出血が出ることがあり、内出血は1〜2週間ほどで目立たなくなることが多いです。感染、アレルギー反応、しこり・凹凸、左右差が起こることもあります。まれに、血管の閉塞による皮膚の壊死、視力障害・失明などの重い合併症が報告されており、これは架橋剤の種類にかかわらず共通するリスクです。注入後に強い痛み、皮膚の色の変化、見え方の異常があるときは、経過を待たずにクリニックへご連絡ください。
ニュービアについて、そう断定できる研究はありません。ヒアルロン酸製剤による過敏症はもともとまれで、ヒトで架橋剤の種類による違いを直接比べた研究は見つかっていません。細胞や動物で2つの架橋剤を比べた研究はありますが、アレルギーの起きやすさを調べたものではなく、ヒトでの結果を示すものでもありません。PEGについては、医薬品の分野でPEGに対する抗体を持つ人がいることも報告されており、フィラーでの意味づけは分かっていません。当院では「起きにくい」ではなく「分かっていない」とお伝えします。
ニュービアのヒアルロン酸のゲルは、分解酵素(ヒアルロニダーゼ)で分解されます。Intenseが分解酵素で分解されることは、試験管内の研究で確かめられています。Stimulateにはカルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)も含まれ、ヒアルロニダーゼが分解するのはヒアルロン酸です。BDDE架橋の製剤と溶け方に差があるかを、ヒトで比べた研究は見つかっていません。溶解にもリスクがあり、希望どおりの形になるとは限りません。適応や当院での対応は、診察でご説明します。
ニュービアの注入では、痛みへの配慮として、表面麻酔(約15分)と冷却・振動を併用します。痛みの感じ方には個人差があります。
ニュービアのダウンタイムは、内出血が出た場合で1〜2週間ほどが目安で、赤みや腫れが出ることもあります。24時間は飲酒や激しい運動を控え、1週間ほどは注入部位への強い圧迫を避けます。大切なご予定がある場合は、2〜3週間前までの治療をお勧めします。
ニュービアとジュビダームビスタ®は、製剤の性質に応じて、同じ日に部位ごとに使い分けることができます。ただし、同じ場所に異なる製剤を重ねることは避け、他院で入れた製剤が残っている場合は、種類・時期を伺ったうえで判断します。
受けられますが、順番と間隔を診察で決めます。別の架橋ヒアルロン酸製剤(BDDE架橋)を皮膚に注入したあとに機器を当てた2つの研究では、注入と同じ日に当てた部位で、8週後に残っているヒアルロン酸が減っていた方がいました(高周波で14名中5名、超音波で13名中7名)。間隔をあけると少なくなる傾向があり、著者は、機器治療を先に行うか、高周波は注入から14日以上、同じ深さに当てる超音波は1か月以上あけることを勧めています。どちらも腹部の皮膚で調べた小規模な研究です。PEG架橋のニュービアを同じ方法で調べたヒトの研究は、2026年10月時点で見つかっていません。
架橋ヒアルロン酸を注入したヒトの皮膚で、線維芽細胞が引き伸ばされた形になり、新しいコラーゲンをつくる働きが高まっていたことが報告されています。ゲルが真皮に張りを与えることが細胞への合図になると考えられています。この研究はBDDE架橋製剤で行われたもので、PEG架橋製剤で同じ現象を確かめたヒトの研究はまだありません。
ニュービア(PEG架橋ヒアルロン酸)については、細胞や組織を使った基礎研究のほか、60名を6か月追った前向き観察研究(2025年)、24週の市販後観察研究(2023年)、3年間の診療をまとめた後ろ向き研究(2021年)、イタリアの専門家コンセンサス(2026年)などが公表されています。2つの前向き研究は、どちらも単施設の観察研究で、追跡は約6か月までです。ヒトでBDDE架橋の製剤と直接比べた査読論文は、2026年10月時点で見つかっていません。論文は、ページ下の「参考文献と情報源」に、研究の種類を添えて載せています。
ニュービアは1本88,000円(税込)で、Intense・Stimulate のどちらも同じ料金です。2本目以降も同じ料金です。診察・診断料(初診11,000円、24か月以内の再来1,100円、税込)と、麻酔代・針代・カニューレ代が別にかかります。使う量は診察で決め、総額を治療前にお伝えします。
情報確認日:2026年10月5日。ページ更新日:2026年10月5日。
製造元:Neauvia(Matex Lab SA)会社概要
製造元:PEG-HA製剤の技術ページ
製造元:Intense 製品ページ
製造元:Stimulate 製品ページ
製造元:EU MDR認証の発表
オーストラリアTGA:ARTG 459498(Neauvia Intense)
米国FDA:Neauvia North America社の510(k)(プラズマ装置。フィラーではない)
グレイスジャーナル:学会・講演・指導の記録(2016〜2024)
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