何をする治療?
乾燥や小じわ、ハリなど、肌そのものの質感を整えるための注射です。架橋ヒアルロン酸を注入する肌育注射で、顔立ちを変える治療ではありません。1回の治療後に肌の反応を確認し、追加や次回の時期を相談します。
特徴を見る →くわしい説明は、このあとに順番に載せています。気になるところから読んでいただけます。
乾燥や小じわ、ハリなど、肌そのものの質感を整えるための注射です。架橋ヒアルロン酸を注入する肌育注射で、顔立ちを変える治療ではありません。1回の治療後に肌の反応を確認し、追加や次回の時期を相談します。
特徴を見る →製剤にリドカインを含みますが、注入時にはチクッとした痛みがあります。注入直後の腫れや赤みは数時間から数日で落ち着き、内出血が出た場合も多くは1〜2週間ほどで落ち着きます。
経過とリスクを見る →1.0ccで66,000円、両頬2.0ccで132,000円(税込)。ソフウェーブと組み合わせるCrossTalk®は、全顔1回500,000円です。診察・診断料は別にかかります。
料金を見る →アラガン・エステティックスのファカルティー(注入指導医)を務める副院長 奥美香子が、診察で肌の状態を確かめ、注入する部位と量を決めて、自ら注入します。
担当医を見る →スキンバイブは、顔立ちを変える治療ではありません。肌そのものの質感に向き合う治療です。次のようなお悩みで、ご相談いただくことが多い製剤です。
別の治療を先に考える場合
診察では、肌の厚みや小じわの出方、表情の動きを確かめたうえで、スキンバイブが合うか、別の治療がよいかをお伝えします。
注入した架橋ヒアルロン酸が真皮の中で形を保ち、線維芽細胞に働きかけると考えられています。5つの段階で見ていきます。


出発点
真皮の線維芽細胞は、まわりのコラーゲン線維に引っ張られているときに活発に働きます。紫外線や加齢でコラーゲンが切れて足場がゆるむと、細胞は縮み、コラーゲンをつくる働きが落ちていきます。

注入した直後
注入した架橋ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸どうしが結びついているため、真皮の中で形を保ち、まわりの組織を内側からやさしく押し広げます。

細胞への合図
押し広げられた真皮の中で、線維芽細胞はまわりの線維につかまったまま引き伸ばされます。この物理的な変化が細胞の中に伝わり、コラーゲンなどをつくる働きが動き出すと考えられています(メカノトランスダクション)。

水の通り道
肌が水分を抱える力の鍵とされるのが、表皮で水とグリセロールを運ぶたんぱく質、アクアポリン3(AQP3)です。スキンバイブを注入した人の皮膚で、AQP3の増加が報告されています。

数週間後
働きを取り戻した線維芽細胞のまわりで、新しいコラーゲン線維がつくられていきます。架橋ヒアルロン酸を注入した人の皮膚で、線維芽細胞が引き伸ばされ、新しいコラーゲンをつくる働きが高まっていたことが報告されています。
イラストは、しくみを示すためのもので、大きさや形は実際と異なります。③と⑤は、スキンバイブとは別の架橋ヒアルロン酸を注入した人の皮膚の研究、④はスキンバイブを注入した人の前腕の皮膚の研究にもとづきます。変化の感じ方には個人差があります。
レーザーや超音波などの機器治療は、同じ機器・同じ設定でも、肌の状態によって反応が変わります。当院では、スキンバイブによる肌の土台づくりと機器治療を組み合わせる考え方を「CrossTalk®(クロストーク)」と呼び、院長 奥謙太郎(機器治療)と副院長 奥美香子(注入治療)が一緒に計画します。


当院のCrossTalk®メニューです。はじめに、院長 奥謙太郎がソフウェーブ(超音波)を照射します。

照射の直後に、副院長 奥美香子が自らスキンバイブを注入します。

肌の質感、赤み、乾燥の変化を確かめ、次に必要な治療があるかを相談します。シミにはピコ秒レーザーなど、お悩みに合わせた治療に進みます。肌の状態によっては、スキンバイブを先に行い、あとから機器治療を行うこともあります。
Fibroblast Status
肌の司令塔、線維芽細胞の3つのモード
論文で報告
副院長 奥美香子と院長 奥謙太郎は、架橋ヒアルロン酸(VYC-12L)を注入した約1か月後に機器治療を行う治療を、前向き・評価者盲検の研究として評価し、2025年に Journal of Cosmetic Dermatology に発表しました。18名の女性で、患者さんご自身による肌の満足度(FACE-Q)はすべての評価時点で統計的に有意に上昇し、重い有害事象は報告されていません。
論文を読む(英語) ↗機器治療との併用について、有効性・安全性や、あけるべき期間は十分に検証されていません。当院では診察のうえで、肌の状態に応じて組み合わせと順番、間隔を判断しています。
症例写真は一例です。同じ結果を保証するものではありません。効果や経過には個人差があります。
症例01〜05は、ソフウェーブ(同期並行型超音波)を照射した同じ日にスキンバイブを注入したクロストーク®(CT)、症例06はスキンバイブの約4週間後にピコ秒レーザーを行った症例です。


左が治療前(T0)、右が治療から約4週間後(T2)の写真です。撮影条件や肌の状態によって見え方が異なる場合があります。


左が治療前(T0)、右が治療から約4週間後(T2)の写真です。撮影条件や肌の状態によって見え方が異なる場合があります。


左が治療前(T0)、右が治療から約4週間後(T2)の写真です。撮影条件や肌の状態によって見え方が異なる場合があります。


左が治療前(T0)、右が治療から約4週間後(T2)の写真です。撮影条件や肌の状態によって見え方が異なる場合があります。


左が治療前(T0)、右が治療から約4週間後(T2)の写真です。撮影条件や肌の状態によって見え方が異なる場合があります。


左が治療前(T0)、右が機器治療から約4週間後(T2)の写真です。撮影条件や肌の状態によって見え方が異なる場合があります。
写真は、ご本人の同意を得て掲載しています。

担当医|副院長 奥美香子(形成外科医・注入指導医)
ご相談はどうしても「何を入れるか」「どの機械を当てるか」から始まりがちです。けれど私は、その手前を診たいと思っています。いまその肌が、治療に応えられる状態にあるのかどうか。遠回りのようでいて、ここがいちばん確かな道だと感じています。
当院のスキンバイブは、副院長が肌の厚み、小じわの出方、表情の動きを確かめたうえで、注入する部位と量、深さを決め、自ら注入します。


アラガン ICC Summit 2022 Autumn で、ボライトXCのカウンセリングと肌質治療について講演
アラガン カウンセリングウェビナーで講演。専門誌 Bella Pelle にボライトXCの可能性について寄稿
日本美容皮膚科学会総会で、ボライトXCと機器治療の併用による患者満足度の変化を発表。アラガン ウェブセミナーで講演
AMI Japan Symposium ほか、アラガン主催の医師向けセミナー(会場・ウェブ)でボライトXCの位置づけを講演。Journal of Cosmetic Dermatology に論文発表
スキンバイブの国内発売記念イベントで、基調講演「肌質改善治療の新選択」を務める
アラガン・エステティックス主催「SKINVIVE×エネルギーデバイス」セミナーで、院長 奥謙太郎とともに講演(会場は満席、大阪・福岡のサテライト会場へ配信)
自由診療・税込表示です。注入量とご予算をすり合わせ、治療前にお見積もりをご案内します。
肌育注射
架橋ヒアルロン酸を、副院長 奥美香子が自ら注入します。
1.0cc・1回
両頬に2.0cc注入する場合は132,000円(税込)です。1回の治療後に肌の反応を確認し、追加や次回の時期を相談します。
施術費用とは別に発生します。初めてのご来院 11,000円/前回のご来院から24か月以内 1,100円/25か月以上 11,000円(税込)。同日の診察は医師1名でも2名でも同額です。
ご希望や治療内容に応じて行う場合の料金で、施術費用とは別にかかります。全治療で共通です(料金に「麻酔代込み」とある施術を除く)。塗る麻酔の1部位は、20cm×20cmです。
料金確認:2026年10月3日(肌育スキンブースターページ・料金表と同じ料金)。
ご予算も、診察でお聞かせください。ほかの製剤や機器治療との組み合わせも、一緒に考えます。
注入した場所に、腫れや赤みが出ることがあります。大切な予定がある方は、治療日を決める前にご相談ください。
注入した場所に、腫れや赤み、針の跡が出ることがあります。注入部位は、強くこすったりもんだりしないでください。
腫れは数時間から数日で落ち着いていきます。内出血が出た場合も、多くは1〜2週間ほどで落ち着きます。
保湿と紫外線対策を続けてください。機器治療を組み合わせる場合は、肌の反応を確認してから時期を決めます。
経過には個人差があります。上記は目安であり、注入する部位や量によっても異なります。気になる変化があれば、次回を待たずにご連絡ください。
製剤に局所麻酔薬のリドカインが含まれていますが、注入時にはチクッとした痛みがあります。痛みへの対応は、診察でご説明します。
メイクや洗顔を再開する時期は、注入した部位に応じてご案内します。
主な副作用・リスク:注入部位の赤み、腫れ、痛み、内出血、かゆみ、しこり・凹凸、感染、アレルギー反応など。まれに血管の閉塞による皮膚の障害や視力の障害などが起こり得ます。効果や経過には個人差があります。
この製剤の成分やアミド型の局所麻酔薬(リドカインなど)に過敏症の既往がある方、グラム陽性菌由来のたんぱく質に過敏症の既往がある方は、治療を受けられません。妊娠中・出産前後・授乳中の方への安全性と有効性は確立していません。注入部位に炎症や感染がある場合は、治療を延期します。既往歴・内服中のお薬(血液をさらさらにする薬など)・これまでの注入治療歴を、診察時にお知らせください。
注入後に、強い痛み、皮膚の色が白っぽくなる・紫色になる、目の見え方の異常などがあれば、すぐに当院または医療機関へご連絡ください。
製剤名で治療を決めて来院する必要はありません。診察で、スキンバイブが合うかどうか、機器治療と組み合わせるかどうかから一緒に考えます。

WEB・LINE・電話でご予約ください。気になるお悩みと、これまでの注入治療や機器治療の経験をお知らせいただくとスムーズです。

洗顔後、肌画像を撮影します。小じわや乾燥、毛穴、色むら、赤みなど、肌の状態を診察の参考にします。

医師が肌の厚み、小じわの出方、表情の動きを確認します。注入量の目安、機器治療との組み合わせ、費用とリスクをご説明し、ご希望をうかがいます。
ここからは、治療を受ける場合
内容と費用にご納得いただいてから。施術は後日でもご相談いただけます。

洗顔と消毒のあと、診察で決めた部位に、決めた量を注入します。注入中も肌の反応を確かめながら進めます。

注入部位をこすらず、保湿と紫外線対策を続けます。機器治療を組み合わせる場合は、肌の反応を確認してから時期をご案内します。

多くの肌育製剤は、非架橋のヒアルロン酸を使います。水分をすばやく補う一方で、比較的早く分解されます。架橋ヒアルロン酸のスキンバイブは、真皮の中で形を保ち、そのまわりで線維芽細胞に働きかけると考えられています。どちらが優れているということではなく、目的が異なります。


イラストはしくみを示すもので、大きさや形は実際と異なります。手術で切除した人の皮膚で、架橋型(VYC-12L)と非架橋型を比べた実験では、非架橋型の変化は小さく、8日後には続いていなかったと報告されています。
他の肌育製剤との違い
当院の肌育治療では、成分の異なる製剤を使い分けています。スキンバイブは架橋ヒアルロン酸を使う製剤です。
| スキンバイブ | スネコス パフォルマ | ジャルプロ スーパーハイドロ | PN製剤 | |
|---|---|---|---|---|
| 主な成分 | 架橋ヒアルロン酸(リドカイン含有) | 非架橋の低分子ヒアルロン酸、6種のアミノ酸 | 高・低分子ヒアルロン酸、7種のアミノ酸、3種のペプチド | PN(ポリヌクレオチド)。プルリアル デンシファイ、リジュラン i など |
| 着目すること | うるおい、乾燥による小じわ、ハリ | 小じわ、しなやかなハリ | ハリ、引き締まり | ハリ、乾燥、キメ/目元の小じわ |
| 初期コースの目安 | 1回の治療後に反応を確認 | 7〜14日おきに4回 | 約1か月おきに2〜3回 | 2〜4週おきに3回程度 |
表は成分と考え方の違いを示したもので、製剤の優劣や治療効果を示すものではありません。回数は初期コースの目安で、肌の状態によって変わります。製剤は、お悩みと肌の状態に合わせて診察で選びます。
線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンをつくる真皮の細胞です。近年の研究で、深さによって異なる集団があり、それぞれ役割も、年齢による変わり方も違うことが分かってきました。注入する層を選ぶ根拠になる知見を、査読論文にもとづいて整理します。


文献から読み取れる3つのこと
Wang ら 2007(Arch Dermatol) Quan ら 2013(J Invest Dermatol) Cole ら 2018(J Cell Commun Signal) 奥ら 2025(J Cosmet Dermatol)
ここに挙げた研究の多くは、細胞や組織を対象にした基礎研究です。細胞レベルの変化が、見た目の変化にどの程度つながるかは、製剤・部位・個人によって異なります。
表皮のすぐ下の薄い層にいる、小さく増殖力の高い細胞です。表皮の形成を支える働きがあり、加齢でこの機能が変わりやすいことが、若い人と高齢の人の皮膚から取り出した細胞の比較で報告されています。Ⅲ型コラーゲンなどの発現の違いは、別の遺伝子解析で示されています。
Mine ら 2008(PLoS One)/Janson ら 2012(J Invest Dermatol)真皮の深い層で、Ⅰ型コラーゲンの太い束からなる緻密な細胞外マトリックスをつくり、皮膚の強さを保ちます。傷の修復では収縮する細胞(筋線維芽細胞)になりやすく、線維化に関わることが、マウスの系統追跡で示されています。ヒトでの機能的な証明は限られます。
Driskell ら 2013(Nature)真皮と皮下脂肪の境目にいる細胞で、乳頭層・網状層の細胞や間葉系幹細胞とは異なる分子の特徴(テネイシンCなどのマトリックス関連遺伝子)をもち、実験モデルでは組織を収縮させにくい性質が示されています。脂肪細胞と近く、信号をやり取りしていると考えられています。
Haydont ら 2020(Cells)単一細胞レベルの遺伝子解析では、ヒト真皮の線維芽細胞は4つの主要な集団に分けられ、加齢とともにそれぞれの「らしさ」が薄れていくことも報告されています。分け方は研究ごとに異なるため、「何種類」と一つに決めるより、「層ごとに違う細胞がいる」と捉えるのが正確です。
Solé-Boldo ら 2020(Commun Biol) Philippeos ら 2018(J Invest Dermatol)
18〜29歳と80歳以上の皮膚の比較で、高齢の皮膚から取り出した線維芽細胞はⅠ型プロコラーゲンをつくる量が少なく、組織の中でもコラーゲン線維に接している面積が小さく、細胞が縮んでいました。細胞自体の老化と、まわりの線維から受ける「張り」の減少の両方が、コラーゲン産生の低下に関わると結論しています。
Varani ら 2006(Am J Pathol)高齢の皮膚から取り出した線維芽細胞は、マトリックスを分解する酵素や炎症に関わるタンパク質を多く分泌することが報告されています。老化した細胞が出す物質(SASP)が慢性的な弱い炎症を続けることは「インフラメイジング」と呼ばれ、皮膚を含む加齢全体に関わる考え方です。
Waldera Lupa ら 2015(J Invest Dermatol)/Franceschi ら 2018(Nat Rev Endocrinol)乳頭層の線維芽細胞は、若い皮膚では網状層の細胞と明確に違う性質を示しますが、加齢とともにその差が小さくなります。表皮を支える力の変化が、加齢した皮膚の組織像に関わる可能性が示されています。
Mine ら 2008(PLoS One)奥美香子・奥謙太郎による18名の前向き研究。VYC-12Lを注入し、1か月後に肌の悩みに応じた機器治療を行いました。比較対照群のない小規模研究であり、「クロストーク®→ヒルズフェイシャル®」という順番の優位性を検証したものではありません。
Oku M, Oku K. The Efficacy and Safety of Combining Cross-Linked Hyaluronic Acid Filler VYC-12L and Energy-Based Devices for Facial Skin Quality Improvement in Asians. J Cosmet Dermatol. 2025;24(10):e70485.併用研究の論文を読む ↗Quanらの2026年の研究は、加齢で変化した細胞外マトリックス(細胞の足場)が、線維芽細胞の形やコラーゲンをつくる働きに与える影響を調べています。細胞だけでなく、周囲の環境にも目を向ける背景研究です。スキンバイブやクロストーク®の治療効果を直接検証したものではありません。
Quan T, Wang F, Marella S, et al. Collapsed Fibroblasts in Aged Human Skin in vivo – A Critical Driver of Dermal Aging. J Invest Dermatol. 2026. doi:10.1016/j.jid.2026.07.028.線維芽細胞に関する論文を読む ↗肌の中で起きていること、報告されている研究、成分と承認の情報をまとめています。
レーザーや超音波は、同じ機器・同じ設定でも、受け取る肌の状態によって反応が変わります。当院が「機器を当てる前に、肌を整える」と考えてきた理由は、次の3つです。
肌の状態が整っていないと、レーザーのあとに色素沈着が出たり、肝斑が濃くなったりすることがあります。
赤みや乾燥が長く続き、日常に戻るまでに時間がかかることがあります。
肌の予備力が落ちていると、同じ出力でも変化が出にくくなります。

副院長の視点
乾燥や小じわ、毛穴、くすみのご相談を受けたとき、私はまず、その肌が治療に応えられる状態かどうかを見ます。土台が整っていない肌に表面の治療を重ねても、思うような変化になりにくく、色素沈着などのリスクも上がるからです。一方で、くぼみやたるみが主な原因であれば、ヒアルロン酸注入や機器治療など、別の治療を優先します。
アクアポリン3(AQP3)は、表皮で水とグリセロールを運ぶたんぱく質で、肌が水分を抱える力の鍵とされています。
VYC-12Lを注入した人の皮膚で、注入していない部位と比べてAQP3が多いことが、1か月後と3か月後に報告されています。
人の皮膚での研究(前腕・11名・1か月/3か月)
グリコサミノグリカン(GAG)は、真皮で水分を抱えるクッションのような成分で、組織の密度と厚みを支えています。
切除した皮膚の実験では、注入後3日目と8日目にGAGの増加が報告されています。一方、人の皮膚での研究では、3か月後に注入していない部位より少ないという逆の結果が報告されています。
切除した皮膚での実験(3・8日後)/人の皮膚での研究(3か月)
フィブリリン1は弾力線維の主要な成分で、エラスチンの足場になります。コラーゲンは真皮の強さを支える線維です。
切除した皮膚の実験では、注入後3日目にフィブリリン1とコラーゲンの密度の増加が報告されています(エラスチンは変化なし)。人の皮膚での研究では、3か月後にフィブリリン1が注入していない部位より少ないと報告されており、結果は一致していません。
切除した皮膚での実験(3・8日後)/人の皮膚での研究(3か月)
組織を調べた研究や実験で報告された変化で、見た目の変化の大きさを示すものではありません。調べ方(人の体か、切除した皮膚か)や時点によって結果が異なり、逆の報告もあります。出典は「研究」の項目にまとめています。
スキンバイブは、架橋ヒアルロン酸と局所麻酔薬のリドカインを含むジェルです。
国内では「ジュビダームビスタ® ボライトXC」の名前で使われてきた製品が、2026年2月にスキンバイブとして新しく発売されました。当院ではボライトXCの頃から、肌質の治療に用いています。
12mg/mL
ヒアルロン酸どうしを結びつけ、真皮の中で形を保ちやすくした製剤です。
3mg/mL
局所麻酔薬のリドカイン(0.3wt%)を含み、注入時の痛みの軽減が図られています。
1.0mL
1箱に1.0mLのシリンジが2本入っています。当院の料金は1.0ccごとです。

成分・付属の針・分類は、医療機器の添付文書(PMDA、2025年8月作成 第1版)にもとづきます。容量は製品の箱の表示(2×1.0mL)によります。ヒアルロン酸の鎖の長さとやわらかさは、2025年の国際的な専門家の合意報告(Journal of Cosmetic Dermatology)によります。
スキンバイブ(VYC-12L)については、組織を調べた研究、肌の水分量を測った研究、当院の研究などが報告されています。研究の種類によって、わかることの範囲が異なります。
当院の研究
Oku M, Oku K. J Cosmet Dermatol. 2025;24(10):e70485. PMID 41065147.
副院長 奥美香子が筆頭著者の、前向き・評価者盲検の研究です。32〜59歳の女性18名の全顔に架橋ヒアルロン酸(VYC-12L)を皮内注入し、約1か月後にお悩みに合わせた機器治療(超音波・ピコ秒レーザー・高周波)を行いました。患者さんご自身による肌の満足度(FACE-Q)はすべての評価時点で統計的に有意に上昇し、重い有害事象は報告されていません。対照群のない少人数の研究です。
論文を見る ↗組織を調べた研究
Safa M, Natalizio A, Hee CK. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2022;15:411–426. PMID 35300433.
健康なボランティア11名の前腕の内側にVYC-12Lを注入し、1か月後と3か月後に皮膚の組織を調べた研究です。注入していない部位と比べて、水を運ぶたんぱく質アクアポリン3(AQP3)は1か月後・3か月後とも多く、細胞の増殖を示すKi-67は1か月後に多いと報告されています。一方で、グリコサミノグリカン(GAG)とフィブリリン1は3か月後に注入していない部位より少なく、エラスチンも1か月後より3か月後に少ないと報告されました。機器で測った真皮の密度は3か月後に上がり、皮膚の厚みは有意に変わっていません。顔ではなく前腕で調べた、少人数の研究です。
論文を見る ↗切除した皮膚での実験
Nakab L, Hee CK, Guetta O. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2020;8(3):e2723. PMID 32537370.
手術で切除した人の皮膚にVYC-12Lを注入し、3日後と8日後に調べた実験です。注入していない皮膚と比べて、フィブリリン1とコラーゲンの密度、アクアポリン3、グリコサミノグリカン(GAG)の増加が報告されています。エラスチンには変化がなかったとされています。体の中ではなく切除した皮膚での短期間の実験で、著者はメーカーの研究者です。
論文を見る ↗人での研究
Niforos F, Ogilvie P, et al. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2019;12:791–798. PMID 31749628.
131名の頬・額(一部は首)にVYC-12を注入し、9か月にわたって経過を追った、比較対照のない前向き研究です。肌のなめらかさや、機器で測った皮膚の水分量の変化が評価され、水分量はベースラインと比べて9か月の時点まで統計的に有意な改善が報告されています。
論文を見る ↗人での研究
Ogilvie P, Safa M, Chantrey J, et al. J Cosmet Dermatol. 2020;19(5):1065–1070.
上の研究と同じ131名について、患者さんご自身による肌の満足度を9か月にわたって調べた報告です。満足度は、すべての評価時点でベースラインより統計的に有意に高かったと報告されています。
論文を見る ↗架橋ヒアルロン酸の研究
Wang F, Garza LA, Kang S, et al. Arch Dermatol. 2007;143(2):155–163. PMID 17309996.
スキンバイブとは別の架橋ヒアルロン酸を、光老化した高齢者11名の前腕の皮膚に注入した研究です。注入したヒアルロン酸のまわりで線維芽細胞が引き伸ばされ、Ⅰ型コラーゲンを新しくつくる働きが高まっていたことが報告されています。
論文を見る ↗専門家の合意
Humphrey S, et al. J Cosmet Dermatol. 2025.
スキンバイブ(VYC-12L)と機器治療を組み合わせる際の考え方について、各国の医師がまとめた合意報告です。製剤の組成(長さの違うヒアルロン酸の鎖の組み合わせ、リドカインの配合、Vycrossの製品群の中でいちばんやわらかい設計)も記載されています。
論文を見る ↗研究は、肌の水分量や組織の変化、満足度などを調べたものです。調べ方(人の体で調べたか、切除した皮膚で調べたか)や時点によって結果が異なり、逆の報告もあります。結果の感じ方には個人差があり、すべての方に同じ変化が起こることを示すものではありません。
このページのメニューで用いる機器のうち、テンプシュア・デルマシオは、国内未承認医療機器です。ソフウェーブは国内承認の医療機器ですが、肌質を目的とする使用は、承認された使用目的の範囲外(適応外使用)です。承認状況・リスクは、各機器のページに記載しています。
ヒアルロン酸注入は、製剤の硬さと入れる層によって目的が変わる治療です。支えや輪郭に用いる製剤は深い層に入れますが、スキンバイブは肌質のための製剤で、小じわ等の表面のへこみと、保水性・弾力性などの皮膚の状態の改善を目的とします。
国内で「ジュビダームビスタ ボライトXC」の名前で使われてきた製品が、「スキンバイブ by ジュビダームビスタ」として新しくなりました。当院ではボライトXCの頃から、肌質の治療に用いています。
乾燥しやすさ、細かな小じわ、ハリ不足など、肌の質感に関わるお悩みで検討することが多い製剤です。対象となる部位は成人の顔面と頸部で、まぶた・唇は含まれません。くぼみやたるみが主な原因の場合は、別の治療が合うこともあります。
1回の治療後に肌の反応を確認し、追加や次の時期を相談します。研究では、注入後の保水性の改善が長期間にわたって観察されていますが、もともとの肌の状態や生活環境によって感じ方は異なります。
製剤にリドカインが含まれていますが、注入時にはチクッとした痛みがあります。注入直後は腫れや赤みが出て、数時間から数日で落ち着きます。内出血が出た場合は、多くは1〜2週間ほどで落ち着きます。
はい。当院のCrossTalk®では、同じ日にソフウェーブ(超音波)を照射し、その直後にスキンバイブを注入します。肌の状態によっては、スキンバイブを先に行い、あとからレーザーなどの機器治療を行うこともあります。機器治療との併用について、有効性・安全性や、あけるべき期間は十分に検証されていません。肌の状態と目的を確認し、院長 奥謙太郎と連携して順番と間隔を決めます。
当院の肌育注射は、すべて医師が行います。スキンバイブは、アラガン・エステティックスのファカルティー(注入指導医)を務める副院長 奥美香子が担当します。
スキンバイブは1.0ccあたり1回66,000円、両頬2.0ccの場合は132,000円(税込)です。ソフウェーブと組み合わせるCrossTalk®は、全顔1回500,000円、中顔面1回270,000円(税込)です。診察・診断料は初めてご来院の方11,000円、前回のご来院から24か月以内の方1,100円、25か月以上の方11,000円(税込)で、施術費用とは別に発生します。
スキンバイブが合うかどうか、ほかの製剤や機器治療と組み合わせるかは、肌の状態で変わります。診察で、治療の選択肢・費用・通院の見通しをご説明します。お話を聞いてから、ご検討ください。
完全予約制
気になる項目を選んでください。文字を入力せずにご相談いただけます。
回答は診察で確認することの整理に使います。診断は医師が行います。
選んだ内容
予約フォームへ回答は自動送信されません。相談メモをコピーしてご利用ください。
回答は診察で確認することの整理に使います。診断は医師が行います。
このボタンを押すと、直前の質問をClaudeに送信します。氏名などの個人情報は入力しないでください。
治療が決まっていなくても、ご相談いただけます。ご希望の方法からお進みください。
火・水・金・土 9:00〜17:00/完全予約制(祝日は休診)
回答は予約フォームへ自動送信されません。必要に応じてコピーしてご利用ください。